話し合い

ビジネスシーンは怖がる場所ではない!

ビジネスの現場で、思うようにいかない、上司や先輩とのコミュニケーションが上手に取れないと、多くのビジネスマンが悩みを抱えています。

ビジネスでは、立場によって発言レベルが変わるため、自分がどんなに正論で組織にメリットがあることを伝えたとしても、受け取ってくれない場合もあります。

そこで「あの人はどうせわかってくれない」とか「全部自分に非があるんです」など、マイナスに思考に陥ることはとても多いのです。僕自身、なかなか伝えられていないことに腹を立てたり、逆に自分のスキルの問題で迷惑をかけているのだろうと、解釈することは多々あります。

人間関係は非常に難しい問題ですが、解決できないわけではありません。そこで、ビジネスシーンにおける、対人関係について深堀していきたい思います。

信頼関係は不可欠

現場では信頼関係を高めることが重要です。なぜなら、気楽に仕事ができ成果にも繋がりやすくなるからです。

心理学に「イデオシンクラシー・クレジット」という用語があります。これは、心理的信頼度という意味でも用いられ、対人関係の土台を作りだすものです。

信頼度の高い人は、ちょっとしたミスは多めにみられる傾向がありますが、これに対して信頼度の低い人が仕事でトラブルを発生させてしまった場合、「あの人だからミスしても仕方がない」などの評価のされ方になります。あまり気分のいい話ではありませんが、実際の現場ではよくあることです。

そのため、なかなか成果が出せないと感じている方や出世したいと考えている方は、まずは信頼を積み重ねることが先決と言えます(とはいえ、その積み重ねは難しいものです…)。

相手を理解する

信頼度を高めるためにも、相手のことを理解する必要があります。理解するといっても、相手と同じ考え方になるという話ではありません。ここで質問なのですが、皆さんはどのように相手に質問したり受け答えたりしているでしょうか。

おそらく、自分を中心に話を進める場合が多いのではないでしょうか。タスク量の関係や自分のコミュニケーションスキルが影響して内向きにコミュニケーションをとる方が多いかもしれません。確かに自分のタスクを完了させて次の仕事をしたい気持ちは理解できますが、そればかりでだと上司はあなたに対する評価を上げてくれません。

もちろん、自分がうけもつ仕事ですので多少なりとも自分事のように話すことは決して間違いではないと思います。ただし、その話を聞いて相手は何を思い浮かべるでしょうか。どのような印象を持つでしょうか。また、相手も自分と同等、もしくはそれ以上にタスクを抱えていることを忘れてはいけません。

だからこそ相手の態度や背景を理解し、そのうえでどのように説明するかを考える必要があります。最初から完璧を求めることはありません。徐々にお互いを理解し距離を詰めていくことが、コミュニケーションのおいて重要なのです。

周囲に同調するのは正しいのか

相手への理解を深める接し方を大切にする一方、周りの仲間が自分の意志で評価することも大切です。なぜこのような話をするかというと、後背効果(ハロー効果)とよばれる心理が働くからです。

後背効果とは、評価の高い人が自然にほかのメンバーへ好印象を与えるという心理です。上司から信頼を得たとき、仕事で成果を出したときなどで多くの人が高く評価するのは至極当然の話だと思えます。注意しておきたいのが、すべての仕事仲間が本当にその人を評価しているとは少々いい難い部分もあります。

「友達の友だちはともだち」という言葉を耳にした人は多いかと思います。信頼のおいている友達とはいえ、友達の友だちは、本当にともだちになれるのでしょうか。実際に一緒に仕事をしなければわからないことはたくさんあります。そのようななかで、「周りが高く評価している」という理由だけで全体の評価が高まるのは少々違和感でもあります。

評価制度は複雑な要因が絡むため、正しい評価をするのは簡単なことではありませんが、自分の気持ちと向きあい、誰が本当に評価されるべきかを考えておく必要があります。

——参考書籍&サイト——

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